鍼の神様、江島神社の杉山和一様のお墓参りに行きました
皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。
10月某日、鎌倉・江ノ島へ行って参りました。
目的は、
鍼灸師なら誰でも知っている、
「鍼の神様」
江島神社の杉山和一(すぎやまわいち)様のお墓参りです。
鍼灸の道に進んでからずっとずっと、いつかいつか訪れたかった場所です。
杉山和一様について、ご説明しますと…
1610年、杉山和一様は現在の三重県に生まれました。
子供の頃に伝染病により全盲となった杉山和一様は、鍼の道に進むべく、とある鍼の流派に入門するのですが、もともと不器用でなかなか鍼が上達しなかったため、破門されてしまいます。
そこで杉山和一様は、江島神社にて21日間の断食修業をするのですが、
その直後、杉山和一様は、松林でズルッと転んだ時に、足元に落ちていたものに、ふと気づきます。
それは、竹の筒に松の葉っぱが刺さっている様子でした。
杉山和一様は、松の葉っぱが刺さっている竹の筒を手に取り、ここでとんでもなく素晴らしいアイデアをひらめいたのです。
目が見えなくても上手に体に鍼が刺せるようになる方法、「管鍼法(かんしんほう)」!!
こちら、日本の鍼灸師が一般的に使用している鍼なのですが↓↓↓
(セイリン ディスポ プラスチック鍼 寸3-2番)
プラスチックの管の中に、鍼が入っています。
この管を、「鍼管(しんかん)」と呼ぶのですが、この鍼管こそが、杉山和一様の発明なのです。
私たち全盲は、鍼管のない状態の鍼のみで、体に刺鍼しようとするとどうしても、鍼の先と体の皮膚表面との距離感がつかめず、上手に鍼が体に刺さらなかったり、もしくは刺さったとしても患者様に痛みを感じさせてしまう事が多くなるのですが、鍼管を体に直接当てて鍼を刺すと、スムーズに上手に鍼が刺せて患者様にも痛みを与えないのです。
鍼管を使用する管鍼法の発明により鍼がめきめき上達した杉山和一様は治療院を開業し、彼の治療院は大盛況となります。
そして、杉山和一様の噂を聞きつけた5代将軍徳川綱吉は彼に鍼治療を依頼するようになり、杉山和一様は綱吉のおかかえ鍼灸師となるのです。
杉山和一様の功績をたたえた綱吉はある日、杉山和一様に、
「土地でも、米何俵でも、欲しいものを何でも褒美に与えよう。
何が欲しいか言ってみろ。」
と言いました。
すると、杉山和一様は、答えました。
「片方でよいので、あなたの目を下さいませ。」
と、ユーモラスに言って、綱吉をビックリさせた、という有名なエピソードがあります。
その後、綱吉からの褒美で杉山和一様は、江ノ島に鍼の専門学校を作ったのでした。
実は、全盲で鍼灸業務が生業として成り立っているのって、世界中で日本だけだってご存じでしたか?
私たち全盲がこうして鍼灸師として、目が見えている人たちと同じように社会生活を送る事ができているのは、杉山和一様のおかげ!
自分のコンプレックスをカバーするために、何かをひらめき、工夫して、誰にも負けない才能に変えたって、めちゃめちゃカッコイイ!
生まれつき二物も三物も与えられて難なく苦労なく送れる人生の方がそりゃ良いかもしれないけれど、杉山和一様の逸話は、いつ思い出しても勇気が湧いてくるね!
ハンデとかコンプレックスを少なからず持っていた方が、自分で自分の才能を引き出してあげられるかもしれないって思わせてくれます。
というわけで、和一様ーーーーーーー!!!
いらっしゃいました!
私のお墓の前で~
泣かないで下さい~
そこに私はいません~
眠ってなんかいません~
いやいやいやいや、
めっちゃここにお眠りになっていらっしゃいますから!
杉山和一様は、
ここにお眠りですから!!!
鳥居から境内までかなりの数の階段が存在しますが、杉山和一様のお墓は、鳥居と境内のちょうど中間あたり、階段の途中にございました。
鍼灸の国家試験前に、学生たちがお墓参りするという話ですが、鍼灸師となって10年経って、ようやく来る事ができました!
連れて行ってくれたお友達の、ちゃんりょー&サリーちゃん夫婦に感謝感謝です!
これで、鍼のレベルがまたまた、めきめきと上がるはず!
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さいち