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By arlune2021年10月24日In 未来透視鑑定

全盲さいちちゃんの見える★霊感日記 第5回【鍼灸師さいちちゃん vs 死にたいクラリス姫との3年間②~手離すクラリス姫】の巻

皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。

全盲さいちちゃんの見える★霊感日記 第5回
『鍼灸師さいちちゃん vs 死にたいクラリス姫との3年間② ~手離すクラリス姫』の巻

※このお話に登場する「えりちゃん」ご本人様とお母様には、今年8月にご来院の際に、当サロンのホームページのブログに本名で公開させて頂く許可を頂いております。

《前回までのあらすじ》
平日は都内の企業で勤務しながら土日は副業としてアルルネ鍼灸治療サロンを展開していた全盲鍼灸師さいちちゃんはある日、オーバードーズと過食を繰り返す20才のお客様「えりちゃん」と出会い、これまでの自分の経験と重なる「えりちゃん」の月に1度の治療を通して、自分の過去を振り返りつつ、治療技術と鑑定技術の両方を鍛錬したのであった。

失明してファッションデザイナーの道を絶たれた後、生きる希望をすっかりなくして実家に引きこもる生活を送っていたのですが、1年半の引きこもり暗黒時代をピタッと止める事態が起こりました。

私には、高校時代から仲の良い1学年下の後輩がいます。

アルルネのあらゆるアイテムをデザインしてくれている、ベッキーちゃんです。

私が目が見えなくなって引き籠り生活を送っていた頃、ベッキーちゃんはいつも私の事を気にかけてくれて、電話をかけてきてくれたり、私の家まで会いに来てくれていました。

ベッキーちゃんは、まるで廃人の私に、

「さいちゃん、テレビでこんなドラマやってるよ、ドラマとか見ておいた方がいいよ。」
「白杖を持つ練習してみたら?」
「今日が何月何日かくらい、せめて何曜日かくらい分かっておいた方がいいよ。」
「音声で文字が入力できる携帯電話が発売されるらしいよ。」

などと、私が少しでも希望を持てるようになる情報から叱咤激励まで、様々なトピックを投げかけて、要は廃人さいちにかまってくれていたわけですが、ベッキーちゃんからの様々な投げかけはどれもこれもすべて、残念ながら私の右耳から左耳へと流れて消えていくばかりでした。

ある日、ベッキーちゃんとの電話にて、私はベッキーちゃんにこんな質問をしました。

さ「ベッキーちゃんにとって、人生のピークっていつ?
私はね、3年前の20才の8月に、パリのモンパルナス墓地のセルジュ・ゲンズブールのお墓に行った時、生まれて初めて『生きててよかった!』と思えて、あの時が私にとっての人生のピークなんだけど、
ベッキーちゃんの今までの中で、人生のピークっていつなの?」

すると、電話向こうのベッキーちゃんは、まぎれもなく完全に私を嘲笑しきった声で、せせら笑いながら言いました。

ベ「さいちゃん何言ってんの?(笑)

人生のピークは死ぬ10分前でしょ?

人生死ぬまで右肩上がりでしょ(笑)」

!!!!!!!!!

ベッキーちゃんの言葉はまるでレンガのようで、レンガが私の後頭部を殴ってきたような衝撃を受けました。

実際あのレンガで、それまでの私は殺されたんだと思います。

この経験から、ネガティブな人間のうじうじだらだらした考えというのは、頭が真っ白になるほどの頭を殴られるような衝撃がないとリセットされない事が分かりました。

で、ベッキーちゃんにレンガで殴り殺されてから、生き返ってからがもう、引き籠っていたのが嘘のように、1人で実家の和歌山から夜行バスで東京に行ったり、広島に1人旅に出たりと、人間性が180度変わってしまい、

…で、現在のさいちがこんな感じに仕上がってしまったわけですが、

友達がいて、本当によかったね!

それから、実家の和歌山から、いざ1人で埼玉まで来る事となった経緯は、コチラ↓↓↓

「アルルネのお得意様」

私はえりちゃんに、友人の言葉のおかげで一瞬にして「死にたい」という考えがなくなった話をしました。

えりちゃんは、月に1度のペースで、心療内科に通っていました。
長年通ってきた習慣なのですが、彼女にはこの月1の通院が苦痛でたまりませんでした。

なぜなら、病院に行く度に主治医の先生に、
「なぜ、薬を飲んでしまったの?」
と尋ねられるからです。

彼女にしてみれば、「そんなの、こっちが聞きたいよ、分かっていれば、とっくに薬なんかやめてるよ。」と思っていた事でしょう。
自分でもなぜそういう行為をしてしまうのか分からなくて、でも早くそういう癖をやめたくて病院を頼っているのに、「なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?」と尋ねられるのは、主治医の先生は彼女を責めるつもりで言ったわけではないにしても、彼女にはまるで先生から責められているようにしか感じなかった事でしょう。

未来透視鑑定ではよくお客様から、
「子供に、『なぜできないの?』『なぜこんな事をしたの?』と尋ねても全然答えてくれなくて、子供の気持ちが分からない。」
といった塁のご相談を受ける事があるのですが、

そういう時は「答えたくない」のではなくて、本当に「答えられない」ので、「なぜ?」という言葉が凶器にしか聞こえず、相手は理由を知りたい・こちらの気持ちをまず理解したいという気持ちから発した言葉なのかもしれないけれど、こちら側にとっては、ただただ責め立てられているようにしか感じず、プレッシャーが重くのしかかってくるものです。

こういう時は、
「そっか、まぁやっちゃったものは仕方ないよね。」「今回できなかった分、次はできるようになっているといいね。」
くらいの、お粥のような言葉が欲しいものです。

「どうしたの?何かあったの?」は聞いて欲しいけれど、「どうしてなの?」という言葉は怖いのです。

ある日の夕方、えりちゃんからLINEが届きました。
それはかなりの長文で、いつも以上に理路整然と書かれていました。

えり「実は今日病院に行ってきたのですが、いつものように主治医の先生に、『どうしてお薬を飲んでしまったの?』と尋ねられたんです。

私が答えられずにいると、先生が、

『君は本当に自分が病気だと思う会?
私は、君は病気ではないと思うよ。』

と言われてしまって、頭が真っ白になってしまいました。
そして今日は、初めて薬を処方してくれなかったんです。

それで、帰り道の車の中でお母さんが、

『お薬やめる事ができてよかったじゃない。』

と言ったんです。
私はそれで、悲しくなってしまって。」

えりちゃんは今まで自分の体調を戻すために、行きたいわけでもない病院に月1度のペースで、重い足を引きずりながら頑張って通い、毎回主治医から「なぜ?なぜ?」と尋ねられる事にも耐えてきて、でもそれは自分の体を治すために薬が必要なら頑張って病院に通うしかないという意地でここまで来ていて、しかしその薬さえオーバードーズして彼女を苦しめる要因となり、彼女はアクセルとブレーキの両方を踏みながら運転して結局前にも後ろにも進めない状況が続き、そんな中彼女が頼るしかないのはこの主治医であり、数年間に渡る長い期間この主治医を意識的に信頼して、なんとか通院生活を送ってきたのに、

その頼りにしていた主治医本人から、
「君は病気じゃない。」
と言われてしまうと、

じゃあ、私のこれまでの通院してきた数年間は何だったんだ?

という…
数年かけて昇ってきた長い長いハシゴを、主治医の言葉で急に外され、地面に振り落とされてしまったえりちゃんは、

「今まで頑張ってきた私の数年間って、無駄だったの?」

と、空虚の渦に陥れられてしまいました。

そんな空虚の渦中で、お母様から、
「お薬やめられてよかったね。」
と言われると、

えりちゃんからしてみれば、やめられてよかったなんて、そんな簡単な話ではないわけで、もはや自分を理解してくれる人などこの世にはいないのではないかという、もう1つ別の新たな空虚の渦の中にも飲み込まれそうになり、そこで私に連絡をしてきたのでした。

さ「えりちゃん、私、今からえりちゃんのお母さんに宛てて文章を書くから、書けたらまず、えりちゃんにLINEでその文章を送るので、確認してくれるかな?
文章に問題がなければ、その文章をえりちゃんのお母さんに、『既にこの文章はえりちゃんにも読んでもらっている』とお伝えした上で、送るね。

お母さんが読んだ後に、2人で話し合ってね。」

えり「はい、ありがとうございます!」

私は、これまで長い間えりちゃんが頑張って心療内科に通い続けてきたのは、早く病気を治して仕事ができるようになりたい事、仕事ができるようになりたいのはこれ以上家族に迷惑をかけたくないからという事なども含めて、今のえりちゃんの気持ちをお母様に宛てて文章にし、えりちゃんに文章を確認してもらいました。

えり「私が言いたい事、全部書いてくれています。」

さ「じゃあ、このまま、お母さんに送るね。」

そして、えりちゃんのお母様にご連絡をしました。

お母様「えりと話します。さいちさんから頂いたLINE、夫にも見せます。」

お母様からご連絡を頂いてから数十分後、えりちゃんから安堵の声が届きました。

えり「さいちさん、ありがとうございます。
お母さんと話せて、私の気持ちを分かってもらえました。」

…と、この日を期に、えりちゃんは全く薬を飲まなくなったのです。
あんなに薬を追いかけ回していた日々が、ピタリと止まったのです。

彼女の心療内科の主治医の先生のやり方が正しかったのかどうかは分かりませんが、彼女にとって主治医の先生の発言は結果的に、私がベッキーちゃんの言葉のレンガで後頭部を殴られたのと同じくらいの衝撃であり、えりちゃんもまた、主治医の先生の言葉のレンガで後頭部を殴られたのだと、本当に結果論でしかないのですが、私はそう思っています。

主治医の先生の言葉は下手すると、えりちゃんの結果の全く逆をもたらしていた可能性もあり、結果として彼女が正(プラス)の方向に持っていけたのは、本来の彼女の力故だと思っています。

前回も書きましたが、彼女は人の話を素直に聞く女の子で、人を責めるような発言がなく、どちらかと言えば何でも自分自身に問題があると考えるところがありました。

もし人の事ばかり責めるような子だったとしたら、主治医の先生の言葉を恨んで、「あの先生のせいで、私はさらに体調が悪くなってしまった。」と考えていたかもしれません。

初めてアルルネにご来院されてから約半年後、こんな事がありました。

えりちゃんは成人式に出席し、中学時代の同級生たちと集まったのですが、えりちゃんが学校に行けなくなってしまったキッカケを作った、彼女が傷つく発言をした男の子本人に、なんと彼女の方から話しかけ、和解をしたのです。
「和解ができる」というのは、彼女は「話し合い」というものがどういうものかちゃんと理解できているのだと思うのです。

「彼氏と話し合いができない。」というご相談をよく、未来透視鑑定でお受けするのですが、

これは、話し合いが「意見のぶつけ合い」になっているからだと思うのです。
相手を責めているから、ぶつけてしまう。

だけど、えりちゃんは人の事を責めていないので、話し合いの場において、「意見の聞き合い」ができているのでしょう。
自分の話を聞いてくれようとしている相手に対しては、自分も話を聞いてあげようという思いが生まれるので、意見の聞き合いができるのですが、えりちゃんはそれが自然にできるから、やがて和解ができていくのでしょう。

この和解は、彼女がまだ薬を飲んでいた頃の話ではありますが、もともとがこのような性格だったので、主治医の先生の発言を受けた後、私を経由してお母様と話し合いをした時、母子でちゃんと問題を解決できたのだと考察しています。

えりちゃんがオーバードーズから離脱してからが、本当のスタートラインです。
この後、彼女はどうなっていくのでしょうか?

次回、

全盲さいちちゃんの見える★霊感日記 第6回
『鍼灸師さいちちゃん vs 死にたいクラリス姫との3年間③ ~手に入れるクラリス姫』の巻

をお送りします。
お楽しみに~!

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さいち

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