苦節10年、体外受精15回目の41才のお客様
皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。
7月のある日の午後、私と同い年の41才の女性のお客様がご来院されました。
お名前は、yokoさん。
フリーランスエディターで、雑誌の編集やコピーライティングなどのお仕事をされています。
彼女は数ヶ月に1度のペースで、鍼治療に来て下さっていました。
最後にご来院されたのが昨年の9月だったので、この日は10ヶ月ぶりの再会でした。
私はいつも、治療前にお着替えをして頂く際に、女性のお客様には、当日の月経の有無を尋ねます。
さ「今日は、生理ではありませんか?」
Y「今、実は妊娠していて。」
さ「は?」
Y「今、妊娠しているんです。」
さ「え!?」
yokoさんは長い長い間、妊活をされていました。
アルルネに初来院されたのは2020年2月で今からもう3年以上前となりますが、当時の時点で、数回の体外受精を経験されていました。
アルルネには、たくさんの妊活中のお客様がお越しになります。
これからご妊娠を考えている方もいれば、人工受精、体外受精、様々な段階のお客様がお越しになり、やがて妊活をご卒業されて、ご出産後にアルルネの治療に戻って来て下さる、というのが多くのパターンなのですが、
yokoさんは、なかなかアルルネをご卒業する事なく、根気よく治療に通い続けて下さっていました。
しかし昨年の9月にご来院の後はしばらくご連絡がなく、今年の2月に治療のご予約のご連絡を下さった頃には、お取りできるご予約枠が最短で7月となっており、ご予約から約半年経って久しぶりのご来院となったわけですが、
私は目が見えないものですから、yokoさんの姿を目で確認できず、
さ「1度、ソファに座って。」
yokoさんは、ベッドの上の施術着から一旦離れ、ソファに腰掛けました。
さ「お腹を触ってもいい?」
Y「どうぞ。」
さ「・…あっ!」
思わず号泣。
yokoさんのこれまでに見た事のないくらい大きく膨らんだお腹。
Y「苦節10年です(笑)」
さ「何ヶ月なの?」
Y「8ヶ月です。」
さ「(涙)」
Y「どうしてもさいちさんを驚かせた久手、今日は報告に来ました(笑)」
さ「(涙涙涙)」
Y「昨日のうちに、連絡しておけばよかったかな?黙っててごめんなさい(笑)」
さ「今日は何で来たの?いつも車だよね?」
Y「電車で来ました。」
横浜方面から2時間もかけて埼玉のド田舎まで、えんやこらわざわざご報告に来て下さったのか。
私はなんと幸せな鍼灸師なんだろう。
さ「今日は鍼はNGだから、マッサージ60分コースね。」
yokoさんの通常時の施術着を片付けて、LLサイズのパジャマに着替えて頂きました。
yokoさんは、体外受精15回目にして、41才初めてのマタニティライフを迎えたのです。
施術中は、赤ちゃんの名前をどうしようかと考えているお話や、ほとんど悪阻(つわり)を感じる事なく穏やかに暮らせているお話などを聞く事ができました。
yokoさんの苦節をこれまで聞いてきた私は、ついにyokoさんと現実的に赤ちゃんのお話ができる事に、胸いっぱいになりました。
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ある日の治療中の事。
さ「yokoさんはずっと執筆のお仕事をされていて文章で人に思いを伝えるプロだから、これまでの妊活の経験や、今のリアルタイムの気持ちを手記にすればよいのに。妊活が成功した人の、過去の体験談を読むよりも、今実際に辛い治療に挑んでいる人のブログの方が、読者にも伝わるものが大きいし、妊娠が成功した時に、みんなで喜び合える。」
yokoさんは、文章を書くというキャリアを生かし、これまでの妊活&今体験している真っ最中の妊活における素直な気持ちを綴り始めました。
その記事が、
コチラ!
妊活10年目にして、1本の赤い線が入った妊娠検査薬を初めて見た時の様子が、なんともリアルで素直で、心が晴れやかな気持ちになります。
こちらのyokoさんの妊活手記をご紹介させて頂くにあたり、yokoさんに質問してみました。
①ご妊娠された今、お腹の中の赤ちゃんに掛けてあげたい言葉はありますか?
よくぞこのお腹にたどりつきました!
これから一緒に、存分に楽しいことをしていこう!
②ご妊娠された今、今の陽子さんご自身に掛けてあげたい言葉はありますか?
よくやったね。
腐らなかったアンタはスゴいよ。
③ご妊娠された今、妊活中の頃の陽子さんご自身に掛けてあげたい言葉はありますか?
だいじょうぶ。
不安になっているだろうけど、
自分を信じて。自分をたくさん可愛がってあげて。
yokoさんは、もうすぐ女の子をご出産予定です。
10年かけて、ご縁が結ばれました。
元気でかわいい赤ちゃんが生まれてくる事を、私も楽しみにしています(^^♪
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アルルネ鍼灸治療サロン
さいち