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By arlune2021年5月31日In ブログ

動画がBuzzfeedに掲載されました

皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。

昨年11月に、Buzzfeed様の取材を受けました。

詳しくはこちら↓↓↓

「キーボードさばきがスゴイ」全盲の女性がタイピングする動画に感嘆の声が続出

昨年10月、数年前にさいちと山本寛斎さんが病院の診察待ちで出会った話をTwitterに投稿したところ、たくさんのコメントを頂きまして、
(詳しくは、こちら⇒ 「全盲さいちちゃん vs ファッションデザイナー山本寛斎さんの緑色のおはなし」

で、たくさん頂いたコメントの中で、

「ツイートの内容よりも、全盲がどうやってTwitterをやっているのか、そっちの方が気になる。」

というご意見がちらほら目につきまして、

それともう1つ、

このツイートを期にフォロワーさんが一気に増えたのですが、その中で、

「高校生の息子が目の病気になり、医師からは『現実を受け入れるように』と言われたけれど、なかなか受け入れられずにいるところで、Twitterを通して色んな人たちの生き方を参考にしたい。」

というプロフィールを書かれていたフォロワーさんを見つけたもので、このフォロワーさんと息子さんがご覧になるかどうか分からないけれど、全盲でも意外とサクサクとパソコンくらいはできますよ~という事を教えてあげたくて、私がひたすらブラインドタッチをし続けるという、全く凝ってもいない単純な動画を投稿したところ、なぜかバズった、

という経緯です。

現実を受け入れられないというのは、私も全盲になった当初はまさにそうだったので、このお母さんのお気持ち、ものすごくよく分かります。

目が見えなくなって大学を中退してからは、外出するのは病院の眼科に通う時くらいで、引き籠りたいわけではなかったのですが、1人でもう外出して行動できないと思い込んでいたので、結果的に家の中で1日中過ごすしかなく、そうすると、朝を越えて昼間好きな時間に起きて、楽しみと言えば食事くらいしかなく、特にする事もないのに深夜までダラダラ起きてという生活が続き、そのうち今日が何月何日か分からなくなり、果てしなくぼんやりと暮らしていました。

私には、高校時代から仲の良い1学年下の後輩がいます。
アルルネのあらゆるアイテムをデザインしてくれている、ベッキーちゃんです。

私が目が見えなくなって引き籠り生活を送っていた頃、ベッキーちゃんはいつも私の事を気にかけてくれて、電話をかけてきてくれたり、私の家まで会いに来てくれていました。

ベッキーちゃんは、まるで廃人の私に、

「さいちゃん、テレビでこんなドラマやってるよ、ドラマとか見ておいた方がいいよ。」
「白杖を持つ練習してみたら?」
「今日が何月何日かくらい、せめて何曜日かくらい分かっておいた方がいいよ。」
「音声で文字が入力できる携帯電話が発売されるらしいよ。」

などと、私が少しでも希望を持てるようになる情報から叱咤激励まで、様々なトピックを投げかけて、要は廃人さいちにかまってくれていたわけですが、ベッキーちゃんからの様々な投げかけはどれもこれもすべて、残念ながら私の右耳から左耳へと流れて消えていくばかりでした。

ある日、ベッキーちゃんとの電話にて、私はベッキーちゃんにこんな質問をしました。

さ「ベッキーちゃんにとって、人生のピークっていつ?

私はね、3年前の20才の8月に、パリのモンパルナス墓地のセルジュ・ゲンズブールのお墓に行った時、生まれて初めて『生きててよかった!』と思えて、あの時が私にとっての人生のピークなんやけど、

ベッキーちゃんの今までの中で、人生のピークっていつなん?」

すると、電話向こうのベッキーちゃんは、まぎれもなく完全に私を嘲笑しきった声で、せせら笑いながら言いました。

ベ「さいちゃん何言ってんの?(笑)

人生のピークは死ぬ10分前やろ?

人生死ぬまで右肩上がりやで(笑)」

!!!!!!!!!
ベッキーちゃんの言葉はまるでレンガのようで、レンガが私の後頭部を殴ってきたような衝撃を受けました。

実際あのレンガで、それまでの私は殺されたんだと思います。

この経験から、ネガティブな人間のうじうじだらだらした考えというのは、頭が真っ白になるほどの頭を殴られるような衝撃がないとリセットされない事が分かりました。

で、ベッキーちゃんにレンガで殴り殺されてから、生き返ってからがもう、引き籠っていたのが嘘のように、1人で実家の和歌山から夜行バスで東京に行ったり、広島に1人旅に出たりと、人間性が180度変わってしまい、

で、現在のさいちちゃん、こんな感じに仕上がりましたけど、いかがかしら??

友達って大事ですね。
そりゃ、お医者さんに「現実を受け入れろ。」と言われるより、友達にレンガで後頭部を殴って殺してもらった方が、効果的に現実を受け入れられるようになります。

さいちちゃん、友達がいてよかったね!
本当によかったよかった、めでたしめでたし!

例のフォロワーのお母さんにもし話し掛ける事ができるなら、

「息子さんを助けられるのはお母さんだけじゃないよ、息子さんにこれまでたくさんの友達がいるなら、友達がいる事で助けられる事がいっぱいあるよ。」

と、伝えたいかな。

そんなわけで、Buzzfeedの取材を受けました。
ぜひ読んでみてね!

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アルルネ鍼灸治療サロン
さいち

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