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By arlune2021年2月23日In ブログ

鍼灸師さいちちゃんの東洋医学知識 vs 楽器の魂

皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。

年初に宣言しました通り、私さいちは、突然2021年よりバイオリンを習う事になりました。

2020年大晦日、広瀬香美のベストアルバムを聴きながら治療院の大掃除をしていたところ、何しかの曲の間奏でバイオリンの音色が聴こえてきました。

その瞬間、「これだ!」とピンと来て、広瀬香美のCDを止めて大掃除を中断した私はすぐ様、川越市内の山野楽器の電話番号をスマホで検索し、大晦日まで営業しているかまでは調べずにとりあえず電話をかけてみました。

ラッキーな事に山野楽器は大晦日も営業しており、スタッフさんが電話に出てくれました。

さ「こちらでは、大人のバイオリンのレッスンコースはありますか?」

山「はい、やっていますよ。」

さ「全くの初心者で1からバイオリンを習いたいのですが。」

山「2つコースがございまして。
ヤマハのコースの場合はテキストが決まっていて、ヤマハ所属の先生の時間であればどの時間を受講して頂いても、共通のテキストに沿ってレッスンを受けて頂けるので時間の融通が利きます。
山野楽器コースの場合は、特定の1人の先生について固定の曜日と時間帯で受講して頂く形となります。
どちらも、月3回の受講となります。1コマ30分のレッスンです。」

さ「実は当方全盲でして、テキストは見えないので、テキストは不要かもしれません。
なので、なるべく特定の先生に固定で見て頂きたいので、山野楽器コースでお願いします。
それと、目が見えている人よりレッスンの進みが遅い可能性があるので、1回のレッスンを2コマ分の60分コースにして頂く事はできますか?」

山「料金ですが、1コマ30分のレッスンが月3回で12500円+消費税となりますので、1回2コマで60分のレッスンが月3回となりますと、月謝は倍の25000円+消費税となりますが、よろしいでしょうか?」

さ「はい、大丈夫です。」

山「例えば、バイオリンでこの曲が弾きたいなど目標はございますか?」

さ「大人になってピアノを習い始めた人がよく、『ショパンのエチュードを弾けるようになりたい』と言ったりするじゃないですか、私はそういうのが全くないんです。
ピアノは弾けるのですが、ピアノの知識から全く離れて今まで全くやった事のないような、知識が皆無の分野の楽器をやってみたかったので、本当に基礎から1から習いたいのです。
そもそも、バイオリンを習おうと、今さっき決めたばかりなので。」

山「そうなると、やはり山野楽器コースで受講された方がよさそうですね。ではまず、体験レッスンを受けて頂きます。」

スタッフさんと30分ほど電話でやり取りをして、いざ体験レッスンの予約をした2020年大晦日のさいちちゃん。
2021年の課題が、2020年末滑り込みで決まりました。

ところが、ここでとても不思議な事が起こりました。

電話を切って大掃除を再開し、止めていた広瀬香美のアルバムを再生したところ、どの曲を聞いても広瀬香美のさっきのバイオリンの間奏が見当たらないのです。
アルバムまるまる1枚聞き直したのですが、30分前に聞こえたバイオリンの音色が収録されていないのです。
さっきはあんなに心打たれて、「もうこれはバイオリンしかない!」と思ったのに、もう1度CDを聴いても、衝撃的なバイオリンの音色はもうどこにもありませんでした。
私の心を撃ち抜いたバイオリンの音色は、もう2度と戻って来ず、2021年からバイオリンの鬼になってやるという私の決意と期待と情熱だけが胸に残ったのでした。
そもそもさっきの音色はバイオリンじゃなくて、フルートとかトランペットとか、実は全然違う音色だったんじゃないかってくらい、私の勘違いだったとか、なのか?

そもそもは、ずっと長い間アコーディオンを習いたいと思っていました。
川越市内に、アコーディオン教室を併設している鍼灸治療院があります。その治療院の院長先生が、さいたまスーパーアリーナで演奏されるほどの有名なアコーディオン奏者で、鍼灸治療をしながらアコーディオンのレッスンもされていて、ここ10年ほどずっと狙っていたものの、毎年「今年こそ、今年こそ」と思いながら、ズルズルここまで来てしまっていました。

そしてズルズルしているうちに、「そもそもアコーディオンも鍵盤だし、ピアノの親戚を習ったところでそんなに刺激も得られなさそうだな。」と思うようになっていました。
いつも刺激派さいちちゃん。

私は目が見えないので、毎日全国で何人が感染したとか、オリンピックが延期になったとか、世の中で起こる様々な出来事や、本来目で確認するであろう活字の情報や、仕事でお客様とやり取りするLINEのメッセージや、今書いているこのブログの原稿ですら、もう何もかもを耳で処理しなければならず、耳に入ってくる情報のほとんどが硬いと感じるようになってきていました。
それで、もっと人生を音楽で溢れさせたいと思うようになりました。

今よりもっと、耳からの情報源は音楽で占めたいと思いました。

私は鍼灸マッサージ師なので、ここで東洋医学の話をさせて頂きます。
東洋医学の概念の1つとして、「大宇宙(大自然)」と「小宇宙(小自然)」があります。

自分の体の「ボディライン」を「境界線」として、自分の体の外側の世界すべてを「大宇宙(大自然)」とするならば、自分の体の中は「小宇宙(小自然)」であると捉える考えが、東洋医学の基本ベースにあります。
自然界では木や火や土や金や水が存在し、それぞれが役割を果たす事で摂理が成立するのと全く同じで、体の中にも木や火や土や金や水などと同等に当たるものが存在し、それぞれが役割を果たす事で、人間の体の摂理は成立しているという事です。

化学物質や工業廃水や排気ガスが大自然を破壊していくのと同じように、添加物や人工甘味料などのケミカルな物質を毎日体内に入れていく事で、自分の体の中の「小自然」を破壊するんだよ~という事が、東洋医学的考えとして説明できるわけなのですが、

つまり、自分の体の中(小宇宙、小自然)に入る「情報」が良質なものであれば、自分の小宇宙・小自然は安定し、反対に「情報」が悪質であれば、自分の小宇宙・小自然は不安定になる、という事ですね。
という事は、毎日親から叱られ続けて叱責・叱咤の情報を耳から体内に入れている子供の小宇宙・小自然は破壊方向に進み、毎日無条件に自分の存在そのものを親から褒め続けられて愛情を感じる情報を体内に入れる子供の小宇宙・小自然は、自然保護運動をしている事になると言えます。

なので、自分の小宇宙・小自然を保護して安定した世界を築くために、耳から体内に入れる情報を、大好きな音楽や音色でいっぱいにしたい~と、無理やり東洋医学にこじつけてみたのですが、この考えいかがでしょう?

てなわけでさいちちゃん、念願のバイオリンレッスンを始めたわけですが、

めっちゃめちゃ楽しい!
バイオリン、本当に楽しい!
もう、老後の楽しみもこれで決まりましたわ。
私、今年40才なのですが、寿命が80才と想定して、自分が死んだ時に、周囲の仲間たちには、

「さいちはよー、人生の半分をバイオリンに費やしたんだよ。ある年の大晦日に広瀬香美のアルバムなんか聞くからよー。」

とおめおめ泣かれながら葬儀に出てもらう、そのようなバイオリン人生を送る事にします。

川越の山野楽器ミュージックサロンの、O先生にお世話になる事になりました。

で、

1月18日(月)の無料体験レッスンにて、生まれて初めてバイオリンを触ったのですが、軽い!軽過ぎる!!
ちっちゃーーーーーい、かわいい!!

O「本体を左肩に上から降ろしてコクッと乗せたら、顎で挟んで下さい。」

わー、なんかこれから体が歪む人生が始まる予感…

O「駒はブリッジとも言いますが、実は弦を張り替える時に、弦を全て取ってしまうと、駒は倒れてしまいます。
駒は今、これは自力で立っているんですね。」

えぇっ、んじゃ、弦と駒を外したら、バイオリン本体なんて、ただの箱じゃん…
なんで駒は本体にくっついていないの?
駒が自力で立っている理由が、私にはさっぱり分かりません。

弓には、馬のしっぽの毛が張られています。
演奏しない時は、弓を緩めて馬のしっぽの毛は、たわませておきます。
弓は木製とカーボン製があり、広いコンサートホールでは木製を使用しますが、スタジオのような狭い場所や自宅での練習の際は、通常はカーボン製を使用するんだそうです。

弦は4本あります。
開放弦(ゼロ)の時、外側(顔に近い側)から、

G線(ゲー線)…1番低いソ
D線(デー線)…レ
A線(アー線)…ラ
E線(エー線)…ミ

の順番に並んでいます。

ギター6弦の開放弦の下から、E-A-D-G-B-Eと並んでいるのとは、全く逆になっています。

つまり、ギターの開放弦の場合、E-A-D-Gで4度の開きなのに対して、バイオリンはG-D-A-Eで開きが5度なんです!!
もうもう、5度ずつの配列って、なるほど過ぎるじゃないですか!
クラシック音楽の道理に叶った配列!和音が奏でやすいシステムですね!

さ「だから、『愛の挨拶』とか『タイスの瞑想曲』とか、ニ長調なんだ!」

O「そうなのー!『キャノン』も、Dメジャーでしょ?」

すごーい!
パッヘルベルの「カノン」の事、「キャノン」って言うんだ!
いちいちカッコイイ!
私もこれから、「カノン」の事、「キャノン」って言う言う!

と、ここでO先生は突然、「タイスの瞑想曲」のイントロをさらりとバイオリンで演奏してくれました。

O「では早速、音を鳴らしてみましょう。」

レーーーーーーーーーーーー

さ「わぁ、レだ!」

O「すごーい!一発目でちゃんと音が鳴らせるなんて!」

さ「ラーーーーー」

O「すごいすごい!」

誉め上手なO先生。

バイオリン本体は左肩にしっかり乗せたら、上から顎で固定するのですが、この時左の二の腕はテーブルと同じ役目で土台となります。
弓を持つ右手は、紙コップを優しく掴むようなフォームで、その紙コップを下に傾けるような向きで手の形を作り、親指と中指で弓を掴んだら、人差し指は弓の上にそっと乗せます。
弓に乗せている右手人差し指が、バイオリンの弦に対して垂直になるように、弓を引いていきます。

O「弓の端から端まですべて通して奏でる事を、ゴーイングと言います。ゴーイングの練習をしましょう。」

さ「ミーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、えぇ?難しい…」

わぁ、弓の端から端まですべて使いきるのが、思った以上に難しい!
これ、右肩関節外旋可動域が広くないと不利じゃない?五十肩の人って、絶対にゴーイングできないじゃん。
いや違う、これ、身長152cmの私の腕のリーチと身長180cmの人の腕のリーチで比べたら、背の低い私の方が弓を引くのは確実に不利じゃないですか?

肩に本体を乗せて演奏するので、音が左耳間近に聞こえるわけで、音が思った以上に大きくてビックリします。
バイオリンってこんなにちっちゃいのに、こんなに大きな音を出すなんて、君はまるできゃんきゃんうるさい小型犬のようだな。

O「バイオリンは自分の体に密着させて音を出す楽器なので、音色は骨伝導して自分の体の中で響くんです。
バイオリンと体が1つになって、共鳴するんです。」

素敵!まるで、リンクの上で愛犬エアロと踊る浅田真央ちゃんのようですね!
2人は1つ!

さ「音の強弱って、どうやってつけるんですか?」

O「とってもよい質問です!
弓の馬のしっぽのを弦に当てる面積が狭くなれば音は小さくなります。しっぽを広く当てれば、音は大きくなります。
弓の先に近づくほど音は細くなって、手元に近づくほど太い音が出ます。」

さ「バイオリンはここで買えるんですか?」

O「はい、業者さんを呼んで何台か持ってきてもらう事ができますが、このブランドが欲しいなどありますか?」

さ「いえ、全く調べていなくてブランドは何も知らないんです。」

O「ご予算はどのくらいですか?」

さ「それも決めていなくて。初心者でも最低このくらいの値段の物を持つべきってのはありますか?」

O「さいちさんは耳が良いから、10万円以下のバイオリンだとオモチャに聞こえると思うので、30万円くらいのが良いと思います。ちなみに今日演奏して頂いたのは、20万円です。」

さささささささささささささ30万円?!

体験レッスンの終わりに、とんでもない習い事に手を出した事に、ようやく気付いたさいちちゃん…

お仕事頑張らなきゃ…。

てなわけで、2月1日(月)より本格的にレッスンがスタートしたのですが、レッスン中にO先生は私に、数々の名言を投げてくれます。

O「ギターはね、ギターによって音が全然違うからギタリストはギターを何本も持つんだけど、バイオリンは自分の体にフィットするものを1本選んだら、その1本を長く使っていって、何本もバイオリンを持つという事はほとんどないんです。
他の人とバイオリンの貸し借りをするという事もほとんどありません。」

O「楽器ってね、持ち主の人間が愛用するので、その人間と同じ波動を出すようになるんです。持ち主の魂が入って、分身になるんです。
だから、新しいバイオリンを手に入れたら、おばあちゃんになるまで仲良くしてあげて下さいね。」

バイオリンを弾く時、左脚に体重をかけるのですが、意識し過ぎて私の上半身が完全に左側に寄っていて、明らかに左肩に乗っているばいおりんの方に上半身が覆い被さっている姿を見たO先生は、

「自分の体を完全に楽器の方に依存させてしまうと、自分の魂全部が楽器に持っていかれてしまって、自分の体に魂がいなくなるので、音が出なくなるの。
自分の魂はちゃんと体の軸に残しておかないと楽器の音は鳴らないので、左脚に体重をかけるけど、体の重心はあくまで体幹に置いて。
体の軸が体幹にあれば楽器の魂と自分の魂が共鳴して、楽器の音は体の中で反響します。」

なんだかとっても、スピリチュアル!

2月8日(月)、ついにバイオリンを購入しました。

レッスン場に、O先生とバイオリンメーカーの業者さんがところ狭しとバイオリンアイテムを並べてまるでバイオリン屋でも開業したのかという状態で、私を迎えてくれました。
世界各国のバイオリン、世界各国の弓、世界各国の松ヤニ、世界各国のバイオリンケース、まるでバイオリン博覧会です。

バイオリン本体は、ドイツ、ベルギー、イタリアなど様々な国のものが並べられていて、1本ずつ先生と一緒に試し弾きして、ハンガリー生まれのヤノスザッハというブランドの子に決めました。
落ち着いているけれど明るい音色の子です。

弓で音なんて何が変わるの?と思っていたのですが、ビックリするほど弓でバイオリンの音色が変わるんです。
馬の毛の問題ではなくて、弓本体の木の質でバイオリンの音色が変わるって、本当に不思議!
弓も何本も用意されていて、ブラジル、中国、ドイツなどこれまた様々な国の子たちが来ていましたが、アーリーフランスというブランドのフランスからやって来た子に決めました。

先程決めたバイオリンを他のブランドの弓で弾くと、音色が硬く聞こえるのに、アーリーフランスの弓で弾いた時だけあきらかに音色が違っていて、音に丸みが出てきたので、私もO先生もビックリ。

O「バイオリンと弓って、相性があるんだよねぇ。」

バイオリンケースは、ドイツのGeVA(ゲバ)」というブランドのものにしました。
GEVAは、弦楽器をしている人なら誰でも分かるポピュラーなブランドなんだそうです。

O「松ヤニは、少し前までは私はフランスのベルナルデルを使っていたんだけど、最近はギリシャのメロスが良いなぁと思っていて、メロスで良いですか?」

もう言われるがまま、O先生におまかせしました。
てか、ギリシャの松ヤニメーカーが「メロス」って、なんかあからさま過ぎて、これはこの松ヤニメーカーが先に生まれたのか、太宰治の小説が先に生まれたのか気になる。

松ヤニは、バイオリンを弾く前に弓の馬の毛に塗ります。
馬の毛が乾いた状態で弦の上に弓を引いても、音は出ません。
逆に馬の毛に松ヤニを塗り過ぎると、弦に白い粉が溜まって、これまた音が鳴りません。

馬のしっぽの毛まで使って、松の油まで使って、昔バイオリンを発明した人は、そこまでして音楽をしたかったのかぁと。

バイオリンはハンガリー生まれという事で、インターネットでハンガリーの女性の名前一覧を検索した末、「ドルカ」ちゃんと命名。
女の子という設定。
弓は、単純に、「ゆみこ」と命名。
ドルカちゃんとゆみこは仲良し。

バイオリンと弓の画像

で、2月8日(月)にドルカちゃんとゆみこをアルルネに連れて帰ってから、毎日毎日暇さえあれば、バイオリンの練習をしていて、お客様とお客様のご予約の合間の20分ですらバイオリンを弾いて、夜は廊下でレゴブロックのビートルズのおじさん4人にバイオリンの練習に付き合ってもらっているのですが、
(12月のブログ「さいちちゃん vs レゴの世界」参照)

レゴブロックのビートルズの画像

バイオリンを購入してすぐの翌日、E線とA線の2弦を張るための木のねじが、勝手にゆるゆると緩んできて、全く弦が張れない状態に…
直し方が分からない。
Twitterで「誰か直し方を教えてくれ」と質問したところ、親切な方が、

「単純な構造で、木製のねじがただ突っ込まれているだけなので、湿度の低い場所だと摩擦力が落ちてねじが緩む事はよくある。
サンドペーパーとかやすりで削ればうまくハマるけど、昔自分で直そうとしたらエライ目に遭ったので、素直に楽器屋に行って直してもらった方がよい」

とアドバイスして下さったので、へたに木のねじは触らず、次のレッスンまでの1週間は、低い音域のD線とG線の2弦だけで弾ける、ト長調の曲ばかり練習していました。

2月15日(月)のレッスン第3回目、まずO先生に、E線とA線の木のねじが完全に緩んで元に戻らないドルカちゃんを見せたところ、

O「Twitterでそんな回答が来たの?
湿気が少ない冬のこの時期は、特にペグは摩擦度が下がって緩みやすいけど、自分で直せますよ。
どうしてもうまくいかない時は、修理に出す事もあったり、サンドペーパーとかやすりを使う事もありますが、

ペグは単純に木製のねじが本体に接続されているだけなので、つまり、直し方も単純で、手でペグを奥に押し込めば直ります。」

…ってか、木のねじを「ペグ」と言うんですね。

ペグの直し方とともに、レッスン第3回目にしてようやく、弦のチューニングの方法と、馬の毛への松ヤニの塗り方を教えてもらいました。

O「楽器ってね、持ち主が決まって持ち主に障られると命が息吹くんだけど、最初、『私はどんな人にもらわれたんだろう?』と思って、1度反抗するんですよね。
ペグが緩んだのもそれね。」

やだ、もう私とハンガリー人の男の間に生まれた子供としか思えない!

帰宅してあまりにも気になり過ぎて、私はセレモニーホール(葬儀屋)のホームページを検索しました。
私が死んだら、私の棺桶にドルカちゃんを入れる事ができるかどうか調べたわけなのですが、

なんと!!!

楽器全般NG!!
「有害ガスが出る可能性がある」との事で…

ところが、
酒とタバコは棺桶に入れてもOK、と書いているのです。

現世でくそ真面目に生きて音楽を楽しんでいる人は相棒を天国に持って行けず、体に悪い事をし続けた飲んだくれとヘビースモーカーは天国でも不健康生活をしてもよいと許されているって、これじゃ、

さっき私が熱弁した、小宇宙・小自然の論があの世では全く通じないという事になるじゃないですか。
意外と音楽家たちは成仏できずにこの世で幽霊として活動していて、

待てよ、私が突然昨年の大みそかになって、本当に生まれて初めてバイオリンを習いたいと思い立ったというこの不思議さ、まさか大晦日、世界のどこかでそこそこ有名なバイオリニストが死んで、私の体の中に入ってきたのでは…
バイオリンを棺桶に入れてはいけないというショックから、「誰が成仏なんてしてやるか!」と葬儀場から逃げ出して、広瀬香美のベストアルバムを聴きながらアルルネの大掃除をしているさいちを見つけて、

「こいつ、バイオリンを買うお金くらい持っていそうだな。」

と狙って、私の体の中に入ってきたのでは。
あぁ、もう絶対にそうだわ。

毎回のレッスンで山野楽器のサロン前でO先生の登場を待っていると、私と同じように年は40~50代頃のおじさまたちが、クラリネットやトランペットを持って、担当の先生の登場を待っていて、おじさまたちはまるで街の銭湯で頻繁に会う仲間のように、「おぉ、お疲れ様でーす。」なんて挨拶を交わしていて、

最初は、「なんだか良いコミュニティだなぁ。」と思っていたのですがセレモニーホールのホームページで真実を知って以降は、山野楽器で楽器を持ったおじさまたちが挨拶を交わしているのを見ると、

「この人たちも、成仏できない音楽家たちに乗り移られたのでは…」

と、心配になる今日この頃。

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