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By arlune2020年2月10日In ブログ

睡眠セミナー第1回 「現代社会におけるビジネスと睡眠」

皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。

当サロンには、睡眠についてのお悩みを抱えていらっしゃるお客様も多くお越しになります。

例えば、不眠気味でお悩みのお客様には、ディプレオパシー(50分/15000円)の施術をさせて頂いたり、寝つきが悪くお体が常に緊張されていらっしゃるお客様には、オイルマッサージ全身90分コース(8500円)にて、副交感神経を優位にする働きのあるラベンダーベースのマッサージオイルを使用させて頂いたりなど、睡眠に関わる症状をお持ちのお客様の治療をさせて頂くケースは多くございます。

また、当サロンは美容鍼・美容矯正(ディプレオパシー)・痩身(ラボーテ・ビスチュール、ラボーテ・フィンチュール)など、美容を目的とされていらっしゃるお客様が最も多いのですが、美容と睡眠は深く関わりがありますので、睡眠についてあまりお悩みを感じていない方にもぜひ、睡眠の重要性について知って頂きたいと思っています。

そこで本日は特別企画をご用意しました!

睡眠について長く研究をされていらっしゃいます、代々木上原「パワースリープ」の須賀菜穂子先生にお会いしまして、睡眠についてたくさんお話をうかがってきました。

睡眠についてお悩みをお持ちのお客様も、美容についてもっと追及していきたいお客様も、ぜひご参考になれば幸いでございます(^^♪

今回は、当サロンで「睡眠」についてお客様皆様から、特に多く頂くご質問を中心に、須賀菜穂子先生にお聞きしました。

全3回に渡ってお届け致します。
今回の第1回は、シフトワーカー・IT機器ユーザーにおける睡眠にまつわるお悩みについてです。

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(1)規則正しく睡眠時間が取れない方々へ

さいち:当サロンには、看護師や介護福祉士、工場勤務の方など、日勤と夜勤の繰り返しで規則正しい生活が送れず、睡眠時間が毎日異なる事から、「寝ても寝た気がしないまま仕事に出かけるのが辛い」というお話をよくお聞きします。日勤と夜勤の繰り返しのように、睡眠時間(時刻)に毎日バラつきのある人、規則正しく睡眠時間を取る事ができない人とは、体の中でどのような異変が起こっているのでしょうか?また、お仕事の都合でどうしても睡眠時間が不規則になる人が寝起きに「今日はちゃんと眠った!」というような、手ごたえを感じられるような眠りになるような工夫って、何かありますか?

須賀:

 現代日本の就業者6300万人のうち、約17%の1000万人が交替制勤務者(シフトワーカー)であり、また、その約半数の500万人が夜勤を含む交替制勤務者です。交替制勤務者は、ガス・水道・電気などのインフラ供給作業者、飲食・宿泊業のスタッフ、トラック運転手、医療・介護従事者など多岐に亘っています。

 交替制勤務と睡眠との関連で一番問題になるのは、睡眠不足と眠気です。交替制勤務では、通常の睡眠不足の問題だけでなく、睡眠時間帯のズレにより社会的時差ボケ(Social
Jetlag)が生じることで、満足した睡眠がとれない状態が続きます。社会的時差ボケとは、社会的な時間と体内時計の不一致により、日中の眠気や、精神的・身体的な健康に悪影響を及ぼす不調をさします。

 交替制勤務が心臓病、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの身体的な健康を乱す可能性があるのは先行研究から明らかです。最近では、交替制勤務が精神的な健康面、とりわけ、うつにつながりやすいこともわかってきました。では交替制勤務者が、不眠症による不健康な状態を引き起こさないために、どのような予防策を取り入れるのが良いのでしょうか。

 まずは、交替制勤務者の勤務先が積極的に取り入れるべき課題として勤務スケジュールの改善があげられます。できるだけ、夜勤の連続日を短くし、夜勤後の非番を十分にとる工夫をすることです。最近、働き方改革の一環として勤務先が労働条件を改善する企業も増えてきました。勤務時間そのものを見直すことは、持続可能な社会を構築する上で、重要な課題でしょう。

 個人個人ができる対策としては、①計画的仮眠、②光環境の調整、③ストレス調整があげられます。

①計画的仮眠とは勤務中に約30分程度、深い睡眠段階に入る手前までの仮眠をうまく取り入れることです。仮眠は交替制勤務だけでなく、攻めの休息法としても是非どなたでも積極的に取り入れて頂きたい生活習慣です。仮眠をとるというのは、脳が疲れを感じる前に、短時間の休息をとり疲労をコントロールする、予防医学的なアプローチです。

②つぎに光環境の調整とは、体内時計に最も影響を与える光を上手に取り入れることです。ブルーライトや眩しいぐらいの光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制され、眠気が軽減します。仕事で作業ミスを防ぐという点ではよいのですが、交替制勤務者が夜勤中に高射度の光を浴びてしまうと、体内時計が狂ってしまい、体に不調をきたします。体内時計をなるべく一定にさせるためには、夜勤後は帰宅時にサングラスをかけ、自宅の部屋は暗めに設定して、積極的にメラトニンを分泌させて眠気を高めるのが良いでしょう。(メラトニンは欧米ではサプリメントとして薬局でも販売しておりますが、残念ながら日本では医薬品扱いなので、医師に処方してもらう必要があります。)

③そして、ストレス調整も大事です。仕事などでストレスを感じたら、趣味に没頭してみたり、体を動かしてみたりして、リラックスを心がけることです。鍼やマッサージなども自律神経を整えるので、ストレス調整にはとても有効です。ただ目を閉じて脳を休めるだけでも、十分に効果があるので、是非、日々の生活の中で、こまめに休息を取り入れましょう。

(2)パソコン、スマホのヘビーユーザーへ

さいち:パソコンやスマホなどの機器の仕様は、睡眠の質の優劣に関わってくるものなのでしょうか?また、パソコンやスマホの長時間の仕様により睡眠の質が弊害されるとして、現代社会ではパソコン、スマホは誰しもなくては困るツールなので使用しないというのは難しいかと思うのですが、IT機器を扱う仕事をしている人が睡眠の質を下げない工夫って、何かありますか?

須賀:

 最近では、小学生からパソコンやスマホを使用した生活が当たり前になっています。IT技術に頼らないで生活するのは、修行僧にでもならない限り非現実的です。日本のビジネスマン3,000人を対象とした調査では、疲労の原因のダントツ1位は、パソコンの画面にずっと向かうことであり、特に目や肩の部位に疲労を感じるという結果がでました。

 そして疲れている人は疲労回復のために月に2万円以上支出しているのです!内訳をみると、特にマッサージ・サプリ・運動・スパ・栄養ドリンクなどに多額の費用をかけています。

 また疲れている人ほど、疲れていない人と比べて平均睡眠時間が1時間ほど短く、常に体が興奮状態にあり、自律神経中枢にも大きな負担がかかっています。そのため、疲労回復の特効薬である質の高い睡眠を十分にとるだけでも、疲労を取り除くには非常に有効です。

 質の高い睡眠をとるのに最も重要なのは、「体内リズム」です。まずは「体内リズム」を刻む体内時計がしっかり機能するために、朝の光を浴びてしっかりセロトニンというホルモンを分泌しましょう。セロトニンは睡眠に不可欠なメラトニンの材料なので、朝はカーテンを開けてしっかりと朝の光を室内に取り込みましょう。また光によって、体内リズムを調整することで、毎日同じ時間に眠くなり、同じ時間に起きれるようになります。

 逆に夜は、あまり強い光を浴びないほうが良いです。寝る15分くらい前からは30~50ルクス程度(モノの色や違いがわかる程度)の照明で過ごしましょう。寝る直前にパソコンやスマホを見ると、光のまぶしさで交感神経を高ぶらせて頭が冴えてしまいます。

 パソコンやスマホといったIT機器は、なるべく朝に使用して、夜はどこかにしまっておくという行動パターンを定着させると良いでしょう。また、気持ちよく寝るためにも、不要・不急のインターネット情報を寝る直前にインプットするのはなるべく避けた方が良いでしょう。このように、IT機器の使い方や行動パターンを変えるだけで、睡眠の質を上げることができます。是非、今夜から光を意識した生活を送って、気持ちよい眠りを手に入れてください。

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次回のテーマは「家族」、子供の成長時期における睡眠問題、お酒大好きお父さんたちに起こる睡眠問題について、須賀先生にご享受頂きます。

次回もお楽しみに!

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2月、3月のご予約は全て埋まりました。

4月のご予約空き状況につきましては、2月15日(土)~20日(木)までにリリースさせて頂きます。

2月、3月のキャンセル枠をご希望されますお客様は、公式LINEの「ご予約空き状況」を、こまめにチェックして頂きます様、よろしくお願い申し上げます。

尚、3月12日(木)~15日(日)は、臨時休業を頂きます。
この期間に頂きましたご予約・お問い合わせにつきましては、3月16日(月)にお返事をさせて頂きます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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アルルネ鍼灸治療サロン
さいち

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