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By arlune2019年12月23日In ブログ

寄り道さいちちゃん

皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。

前回に引き続き、

『さいちちゃんvs全身麻酔』

をお送りします。
『vs全身麻酔』というより、前回は、『vs局所麻酔』な感じでしたが。
(さいちちゃん圧勝!)

《前回までのあらすじ》
2年の年月をかけてむくむくと大きく成長した右肩の「脂肪腫」を除去するには、「全身麻酔で手術で入院が必須」と、形成外科の医師にさらりと告げられたさいちちゃん。
局所麻酔手術はもはや楽しみ方さえ心得ているさいちちゃんであったが、全身麻酔手術においては、過去のトラウマがあり恐怖感しかなく、たかが脂肪腫と2年も放置して全身麻酔手術をしないと除去できないレベルにまで脂肪腫を育ててしまった事に、激しく後悔する、そんなさいちちゃんなのであった…

*****

時は5年前(2014年2月)、運よく脳死ドナー様の順番が回ってきて、脳死ドナー様から膵臓と片方の腎臓を移植して頂く、「膵腎同時移植」という手術を受ける事になった、当時32才のさいちちゃん。

あら、そう言えば、
女性の厄年ってまさに32才なわけですが、

「厄年」って、別に「とりわけ悪い事が起きる年」という事ではなく、

「何か大きな事が起きる年」という意味だそうで、

当たってるね!

さてそんなわけで、予期せぬタイミングで、いや違うわ、いつこのタイミングが来ても良いようにと常に「いつだって今がタイミング!」と万全な状態で待ち構えていたと言ってもよいかもしれないのですが、

とにかく、そんなこんなで私は、東京女子医大病院にて、8時間に及ぶ「膵腎同時移植」を受けたわけですが、

と自分で書いておいてアレなんですが、

他人の臓器を、また別の人の体の中に2個も植えるのに8時間で完了するって、人間の能力ってすごくないですか?
「8時間にも及ぶ」と書いた後に、「8時間でできる」って、お医者さんって本当にすごいわ…と、今改めて思いました。

ちょっとここらへんに関連するトピックを掘り下げて詳しくご説明しますと、

私の脳死ドナー様は北海道在住の20代の男性だったそうで(私が知り得る情報はここまで)、私が臓器移植手術を受けた東京女子医大病院のお医者様3名(A先生、B先生、C先生)が、北海道の病院まで向かい、そのうちのA先生が北海道の病院にて、脳死ドナー様のお体から膵臓と片方の腎臓を取り出す手術に取り掛かり、ドナー様から臓器が取り出されたらすぐに、残り2人のB先生とC先生がそれぞれ、膵臓と片方の腎臓を東京まで持って帰ってくる、という経緯で、

B先生とC先生が膵臓と片方の腎臓を東京女子医大病院に連れて帰って来た後、さらにD先生が現れて、膵臓と片方の腎臓を、さいちの体に移植する、という流れなのですが、

ここでポイントなのが、

東京から北海道に向かうのは3名のお医者さんなので、羽田空港~千歳空港までの飛行機チケットは3枚必要なのですが、

なぜか帰りの千歳~羽田までは、チケットが5枚必要であり、

これがなぜかと言うと、私の体に移植するための膵臓と片方の腎臓はそれぞれ、アイスボックスに冷蔵保存された状態で、2人の先生が東京に持って帰って来るわけですが、このアイスボックス、他の上客の旅行用のスーツケースたちと一緒に運搬するわけにもいかないし、座席の下(床)に置くわけにもいかないので、つまり、

B先生-C先生-膵臓が入ったアイスボックス-片方の腎臓が入ったアイスボックス

↑↑↑このような形で、アイスボックスたちも人間と同じ扱いで、座席を確保し、座席の上に座らせた状態で、東京まで連れて帰ってくる、というシステムなわけで、
(ドナー様から臓器を取り出す手術を行ったA先生は、後から追って1人で東京に帰って来たとの事です。)

以上により、私の移植手術を行う東京女子医大病院からお医者さん3名が北海道の病院まで行く交通費(飛行機チケット3人分)と、3名のお医者さんが2つの臓器を連れて北海道から東京女子医大まで帰ってくるための交通費(飛行機チケット5人分)は、

患者である私が、『臓器運搬費』(←確か、書類にこのように書いていたような。)として、飛行機チケット3人分+5人分をお支払いする、という流れがあり、

私と同じく膵腎同時移植手術を受けた知人は、脳死ドナー様がたまたま横浜在住の方だったそうで、東京女子医大病院からお医者さんたちは、タクシーで横浜まで行って戻ってきたとの事で、つまり『臓器運搬費』はこの場合、東京-横浜間のタクシー代であり、4万円ほどお支払いしたとかなんとか、、、

また、ある知人の脳死ドナー様は岐阜県在住の方だったそうで、お医者さんたちは飛行機で岐阜県まで行って戻ってきて、この時の臓器運搬費は7万円だったとかで、、、

そして私はと言うと、北海道というわけで、臓器運搬費はジャスト30万円でした。
先程の知人2人とはケタが違い過ぎてビックリはしましたが、はるばる遠くから飛行機に乗って私の体にお越しになった事を考えると、今でもなんとも表現しにくい不思議な気持ちで胸いっぱいになります。

しかし日本は非常にありがたいシステムで、この「臓器運搬費」は、退院後に役所に書類を提出すると、国が全額負担してくれるのでお金は戻ってきます。
本当にありがたい話です。

ところで、脳死ドナー様のご身体から患者の体に移植するまでの移植臓器のタイムリミットは、臓器それぞれで時間が異なります。

例えば、私が移植して頂いた腎臓は24時間、膵臓は12時間との事で、心臓は4時間とかなり短く、つまり脳死ドナー様のお体から取り出された心臓は取り出されてから4時間以内に患者の体に移植しないと心臓が無効になるという事であり、心臓移植の場合はほとんどが、ヘリ輸送になるんだとか。

私の場合は膵臓が12時間とそこそこ短めなので、北海道の病院にてA先生が脳死ドナー様のご身体から膵臓を取り出したら、B先生とC先生はすぐに東京に持って帰らねばならず、実は臓器移植のためにお医者さんたちが飛行機に乗って移動しなければいけない場合は、航空会社がものすごく協力して下さっていて、私の体は、病院のみならず航空会社にも助けて頂いた、と言うべきかと思います。

2月の北海道と言えば、雪が積もっていて、下手すれば飛行機が飛べない可能性も考えられる時期ですから、問題なく北海道から臓器を東京まで持って帰って来て下さった事は、お医者さんたちの努力や航空会社の強い協力あっての事で、この時点で、私はなんてラッキーな人間なんだろうと、つくづく思います。

だから私は、臓器移植して元気になったら、私を救って下さった方々のみならず社会全体に恩返しすべく一生懸命働いて、自分が培ってきたスキルを生かして、周りの方々や社会が私を救ってくれたのと同じだけ患者様を鍼灸マッサージで救って、脳死ドナー様に「こいつに臓器をあげてよかったなぁ。」と思って頂けるように生きていかねばと、ずっと考えていました。

皆様に恩返しできているかしら?

ーはっ!!

ちょっと詳しく掘り下げるつもりが、だいぶ掘り下げてしまいました…
今日のテーマは、「全身麻酔とさいちが戦う」についてだったのですが、

うっかり、臓器について書いてしまった…

私、臓器の話をするのが大好きなもので、臓器好きの私が臓器移植の話となると、当然止まらなくなるわけで…

『さいちちゃんvs全身麻酔』の続きは、次回(来年)に持ち越しです。

☆本日のおまけ画像☆

ルタオのブッシュドノエル画像

今年のクリスマスケーキは、ルタオのブッシュドノエルに決めました!

冷凍便で到着して開けてビックリ…夫婦2人で食べると5分でなくなるんじゃないかってくらい、小さくてガッカリ…

ところが、今回おまけで付いてきたルタオの「ロイヤルモンターニュ」という紅茶味のチョコレートが、卒倒するほど超絶美味しくてビックリ!
あまりの衝撃で、ルタオの通販で「ロイヤルモンターニュ」を4箱買ってしまいました!

さいちが考えるにきっと、来年のバレンタインに向けて宣伝のつもりで、クリスマスのこの時期にブッシュドノエルに「ロイヤルモンターニュ」をおまけで付けてきたと思うんですね、

あー見事にルタオの戦略にやられましたわ。

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2020年1月2日(木)、3日(金)の2日間におきまして、当サロンの公式LINEのアプリメンテナンスを実施致します。

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