2022-03-23

鍼灸師向け完全攻略③バイオリニストのトリセツ

皆様こんにちは!
アルルネ鍼灸治療サロンでございます。

鍼灸師向け完全攻略③
【バイオリニストのトリセツ】

本日は、
第3回、バイオリンを弾く人たち編です!

【鍼灸師向け完全攻略】は、
完全に鍼灸師向けにガンガン書いた内容となります。

第3回とは言っても、第1回・第2回はもう1年ほど前のブログとなりまして、

★第1回鍼灸師向け完全攻略①「ドラマーのトリセツ」

第2回鍼灸師向け完全攻略②「大人になってからピアノを習い始めた人たちのトリセツ」

第1回のドラマー編・第2回のピアニスト編ともに、本当に読んで欲しい鍼灸師さんたちよりも、奏者さんたちからご好評を頂きまして、

「何を言っているのかサッパリ分からないけど、面白かった。」
というお声をたくさん頂戴しました!

このシリーズは、ターゲットとなる患者様に簡単に種が明らかにならないように書いておりまして、鍼灸師たちだけが暗号のように理解できる事が狙いであり、

つまりこのシリーズは完全なるプロダクトアウトであり、マーケットインの要素が皆無ですので、

第1回・第2回のブログをお読みになったドラマー&ピアニストの皆様が、

「何を言っているのかサッパリ分からない。」

と仰って下さった事はもはや、私にとっては執筆の成功を意味し、さらには、

「何を言っているのかサッパリ分からないけど、面白かった。」

とは、なんて励ましのお言葉!!

というわけで今回は、バイオリニストの治療について書きますが、

私さいち、昨年2021年の2月より齢40になる年にして突然バイオリンを習い始めまして、あっという間に1年が経ったのですが、私のレッスンを担当して下さっているO先生が、アルルネに通って下さるようになりまして、

プロのバイオリニストのお体に触らせて頂きつつ、自分が実際にバイオリンを体験する事で、バイオリンを扱う人の体の症状を知るとともに、演奏時に筋肉がどのような動きをしているのか把握できているので、バイオリニストの症状の訴えに対する解決法がすぐに分かっちゃうという、奇跡のシステム!

そこには、実際にバイオリンを演奏してみないと知る事のできない筋肉のヒミツが隠されていました。

■主訴

何十年もの長い間ピアノを弾いてきた人でもバレエを踊ってきた人もそうなのですが、バイオリニストも然りでまず、主訴という主訴がありません。

子供の頃から特定の同じ動作を続けてきた人の筋肉は、多少痛んだところで(よっぽど痛まない限りは)、その特定の動作を行うための筋肉が発達しているので、無意識にでもその特定の動作ができるように癖づけされていて、「この動作がしづらくなった」というような訴えをしてくる事は少ないです。

どちらかと言えばメンテナンス目的でご来院され、もはや「自分の体には問題はないと思うので、おまかせします。」と、治療家に一任してくれます。
つまり、自ら訴えは起こさないので、私の体を触ってどこが悪いか当ててみてねと、笑顔で治療家を試してくるに近いのですが、

なんて事ないです、演奏者はスポーツ選手よりも、なかなかにtoo badコンディションでご来院されます。
むしろ、スポーツ選手は体を整える事が仕事の1つなので、特定の部位に極端な症状があったりはするものの、筋肉自体の状態は良い事が多く、それに比べて演奏者は全身を通して、悪い評価をすべきポイントが多数存在します。

■特長

バイオリンを左肩に乗せ、右手に弓を持ちます。
右利きも左利きも、このポジションは変わりません。

左手で弦を押さえ、右手の弓を前後に動かして弦を引くので、左右の肩関節~前腕~上腕~手指は別の動きをしていますが、実は肩関節の内旋角度は左右同じになっています。

弓を持つ右関節が内旋・外旋を繰り返す事はバイオリニストでなくても想像できますが、実はバイオリンを乗せている側の左肩関節も音階によって内旋・外旋を繰り返しています。

つまり、全身の関節が柔らかい子供の頃から何十年もの間バイオリンを演奏してきた人は、大人になって多少肩関節の可動域が狭くなったところで、肩関節周囲の筋群が動きを覚えているので、ある程度の演奏は可能なのですが、大人になって肩関節可動域が狭くなった状態でバイオリンを始めた私(さいち)のような初心者が突然肩関節内旋&外旋の繰り返しを続けるとなると、慣れない動きをさせられる肩関節周囲の筋群はビックリして、肩の寝違え・首の寝違えなどを起こす事もありますし、肩関節周囲の筋群がうまく働かない分を手首~手指が頑張ろうとするので、手首の腱鞘炎を起こすケースも多いです。

で、意外とというか、意外でもないかもしれませんが、肩関節の内転・外転動作はほぼ皆無で、むしろ左肩関節においては「内転・外転はしてはいけない」とされています。
右肩関節に関しても、初心者はどうしても外転動作が入ってしまいますが、これもNGです。

つまり初心者は、肩関節内旋&外旋可動域が狭いと、次に内転&外転動作をして音を鳴らそうとします。
(↑これ、主に私の事を言っていますが。)

肩甲骨が自由に動ける状態であってほしいのですが、そのために広背筋と脊柱起立筋が発達しているのが特徴です。
また、大胸筋も左右ともに発達していて、大胸筋停止部までガッツリ過収縮しているので、胸は大きいけれど乳頭が外に広がっています。

また、肩関節の内旋&外旋動作をし続けた結果、顔面においてホウレイ線が深く長く刻まれています。

ここで、実際にバイオリンを演奏して初めて知った事があります。
弦の上で弓を引く時、弓を前方に引く事をup、後方に引く事をdownと言うのですが、upの時は息を吸って、downの時は息を吐きます。

up-downの動きに合わせて呼吸を操作すると、音色が柔らかくなります。

つまり、しっかりと呼吸ができるかどうかが、バイオリンの音質に関わってきます。

■治療

まずは脊柱起立筋などの背部筋群の胸骨への癒着を取るために、胸骨左右直即に鍼を横刺で刺入し、単刺を繰り返します。

肩甲骨内側縁・外側縁に沿って横刺で単刺、「肩髃」に1cm程度刺入したまま手首を回外運動させ、「肩髎」に1cm程度刺入した状態で手首の回内運動をさせます。
(この時、肩関節周囲で癒着し合っている筋肉たちのロックが外れて、ブチブチブチッと音が鳴ります。)

鎖骨下縁に沿って、横刺で単刺します。

と、ここでポイントなのが、

次に、上前腸骨棘の上端から内縁に沿って、2cm程度単刺します。
これによって、肩関節の外旋可動域が広がります。

そして、次が最大のヒミツ!

鳩尾から壇中に向かって、限りなく浅く横刺で単刺し、時間に余裕があれば、肋骨弓下縁に沿って横刺で単刺します。

さてこれで、肩関節の可動域も広がった上に、呼吸のしやすさが治療前の数億倍よくなりますので、治療前と後でバイオリン演奏の音色を比較してみると、音質が超絶変わります!

弓を楽に引きやすくなった分、楽に音が出しやすくなるので、まず音量が大きくなるのですが、、

注目すべきは、呼吸がしやすくなった分、up-downに合わせて呼吸が深くなった事により、音色に温かみが増します!
呼吸が深くなる事でここまで音色の温かみが変わるとは、バイオリンって本当に奥深い!!!

サロンに常備しているバイオリンで患者様に試し弾きして頂きましょう!
あ~上手に歌えて、バイオリンもとってもうれしそう♪

おめでとうございます!
やったね!
これでもうどんなバイオリニストが来ても、あなたの治療院はバイオリニストを攻略できるはず!

かかってこーーーーーーーーーーーーーーいぃっっ!!

今後の治療に、ぜひご参考にしてみて下さいね!

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アルルネ鍼灸治療サロン
さいち